3章

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ピーポーン zzzzZZZ ピーポーン zzzZZ ピーポーン zzZ ピーポーン 「んぅzzzz」 ピーポーンピーポーンピーポーンピーポーンピーポー 「うぇ?…なんだろ……?」 ベッドから起き上がると窓から光が差し込んでくる。 ん〜? 今、何時? ピーポーンピーポーンピーポーンピーポーンピーポーンピーポーンピーポーンピーポーンピーポーン 「は、はい!」 「おっはよ〜!寝坊したでしょー、待ってるからはやく着替えて、なんかお腹に入れてきて〜」 「すみません、すぐ準備してきます」 やっば、寝坊した。確かに休憩のつもりでベッドに横たわってからの記憶がない。 やっちったぁー! もう昨日と服が被らなければいいから真っ黒でもいっか、お腹に入れるものは…買ったけど食べるタイミング見失ったパッと見メロンパンの焼肉風味パンにしよう。賞味期限はとっくのとおに過ぎているけどきっといける! 髪の毛はあちらこちら跳ねてるけど、パーカーを被るし見えないならわざわざ整える意味がない。 よし、待たせてるし早く出よう。 「しゅんいへぇひふぁふぃふぁ!」 「何言ってるかわかんないよ〜、しっかり飲み込んでからもっかい言って〜」 「ふぁい」 ・ ・ ・ 「準備できました!」 「どんだけ口に詰め込んでたんだよーもー、五分ぐらいもごもごしてたよー」 「すいません、焦ってて…」 「ちゃんとアラーム設定しなよー?」 「はい…」 僕がめちゃくちゃ詰め込んだパンを言われた通りもごもごと食べていた時三津先生がガン見してきて凄い緊張した。 その時の三津先生の顔を表すとサカバンバスピスみたいな感じ…サカバンバスピス結構可愛いよね、一時期スマホのロック画面に顔ドアップにしてた。 「今日はパーカー被らなくていいのー?可愛いお顔が丸見えだよー」 「えっ!?」 頭を触る、そこには布などなく自分の髪の感触だけ。 今日髪の毛整えてないのに最悪だぁ、絶対引かれた…寝坊するし焦りすぎてパン詰め込むし、髪はねまくりだし。 「すみません、髪跳ねまくってて…」 「可愛いから髪の跳ねなんて気にならないよー」 「ありがとうございます…」 僕も三津先生みたいに気を使って褒めることが出来る大人になろうと思う。 お世辞はありがたいけど、正直可愛いよりかっこいいって言われたいお年頃
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