3章

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「方向音痴なのね、可愛いじゃないの」 「確かにこいつおかしなところにいたなーあれ迷子だったのか」 「…前に迷子になった時は氷室先輩に助けてもらったんですけど…」 「「「「「あぁ〜、氷室(先輩)ね〜」」」」」 みなさん知ってるみたい。 確かに優しくてイケメンで高身長な人だったもんね、知名度高くて当然。 「やっぱ有名な人、なんですね」 「クソ生徒会の唯一の女神ですから」 「くそ…そう、なんですね」 さっきから敬語使う清楚で綺麗な人だって思ってた人の口からクソなんて言葉出てきたからびっくりした。 確かにふんわりしてて、優しくて…なんか…守ってくれそうだもんね。女神だ。 「ほんと、風紀に来て欲しかったっす。女神があんなゴミクズゴキブリ生ゴミ生徒会のメンバーだなんて嫌すぎっす」 「あの子、庭でお昼寝っていうのが好きなのよ。それなのに1度も襲われたことがないの。それはね、女神だから手を出さないのよ。そんぐらいあの子は特別な子なの。なのに、あんな仕事のっろい奴らの元にいるなんて悔しいったらありゃしない。」 それはそれは嫌悪感MAXな2人の愚痴を聞くとそんなに生徒会の人達はダメなやつなんだろうか、だとか女神さん愛されてるなーだとか思うよね。 あっれれぇ?おかしいぞぉ?僕は迷子になっちゃうくらいぃ方向音痴でぇ、1人じゃぁ帰れません〜って話をしてたのにぃ、愚痴大会になっちゃってるぅ… 「双子は遊んでばかりで仕事をしませんし」 「会長は俺様でうざすぎっす」 「副会長は私とキャラが被ってるので嫌いです。」 「チャラ男は下半身がゆるすぎっす」 「まとめると生徒会はクズな生ゴミってことなのよ。Repeat after me」 「「生徒会はクズな生ゴミ〜」」 ノリノリで生徒会の悪口を言っているところ悪いですが、帰らせてください。 地図でもくれれば頑張って帰ります。 「ちょっとぉ、そこの不審者くんもよ?ほら生徒会はクズな生ゴミRepe after me」 帰らせてくださいってば…
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