3章

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「なんの用?授業中なんじゃ?」 「めんどくさいからサボった☆」 「勉強分からなくなるよ」 「俺頭いいからよゆー」 小山は欠点が変人であること以外何も無いらしい。 人がいるところでも普通に鼻ほじっちゃったり、食べてる時のくちゃくちゃ音がすんごいでかい人だったりしないだろうか。 「ねね、暇だからさ伴奏聞かせてよー」 「今音楽室使ってるから無理。」 「俺の部屋ピアノあるけど?」 なんでこんな変人がピアノ持ってるの? 僕の顔には考えていることがよく出ているらしい。小山はだよな、という顔で話し出した。 「もともと何個かの部屋にピアノが置いてあるところがあるんだー…てことで!俺の部屋来て?」 「何されるかわかんないから、嫌だ。」 「…何するやつだと思われてるんだろ、俺…」 逆にいままでの自分の行動思い返してみて分からないんだろうか。 珍しくまともにショックを受けているところをみて小山がちゃんとした人に思えてきた。 「小山…ちゃんと、人間だったんだね」 「いままで人間じゃなかったんだー。泣く。 ………ま、そんなこといいから部屋来てよー変なことしないからさー清潔感ある部屋だからさーねーえー」 「………」 「そんなに俺って変人?ウザかった?」 「(ウザイけど)部屋行く」 「まじ!?ありがとー!じゃあ、早速レッツゴー」 そういった小山は僕の手を掴みスキップしながら鼻歌を歌い廊下を歩いた。 手を掴みながらスキップされると腕がブンブン振られるって事がわかった。 ・ ・ ・ 「ようこそー!俺のマイホームへー」 「お邪魔します」 「遠慮せずあがってってー」 本当に綺麗な部屋だ。 変人な小山の方が部屋が綺麗なのが微妙に嫌だから、部屋戻ったら掃除しようと心に誓った。
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