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ギィィィィィン
ギィィィィィン
「え、」
「やっと開いた。無駄な抵抗はやめろって」
いやいや、ちょうつがい外してまで会う理由ってなくない?
はぁーーーー
「それ…直して早く帰ってください。」
布団にくるまって現実逃避
そのまま寝よう
今日の日のことなど忘れてなかったことにすればいい
「俺は用があったから来たんだよ。お前入学式の日も、今日も休んだだろ。プリントとか渡すのは担任の仕事なんだよ」
「えっ……」
担任ってことはこの人教師?
いやいや、嘘にもほどがある
「嘘ついてないで帰ってください」
「いや、嘘なんてつかねーよ。なんのために嘘つくんだよ。俺は如月桜雅(きさらぎおうが)だ。」
「………」
こういう時こそ現実逃避
「プリントここ置いてくぞ。お前首席だから授業出なくても大丈夫だが、教室くらいは来た方がいいぞ」
「………」
「教室で待ってるから」
そう言い残してホスト教師は帰って行った
たまに思うんだ
もしかしたら行けるんじゃないかと
馬鹿だよね
行けるはずないのに
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