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冬
それからも勿論、皓とわたしは一緒にいた。
就業後に食事に行ったり、飲みに行ったり、
うちに来てくれたり。
一緒に過ごす時間は、変わらず優しくて、穏やかで、幸せで……温かかった。
そして相変わらず、わたしばかりが高められて終わる。
皓は気持ちよくなれないのに、わたしに触れたがった。
気を遣ってるのでは、と不安になった。
怖くて聞けなかった。
そしてわたしも…
皓を好きな気持ち、皓と一緒に居たい気持ちは変わらないのに
高められるたび、切なくなった。
外側で気持ちよくなってしまうたびに
わたしの内側の、皓が挿入ってくるべき場所が
伽藍堂のような気がした。
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