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部屋と空也と俺
『PiPiPiPi』
スマホに手を伸ばし、アラームを消す。
本日も、相変わらず俺を背後から羽交い締めして寝ている人物がいる。
ただ、あの日……五道桜子さんが来て以来、変わった事がある。
桜子さんは有言実行タイプらしく、翌日の朝、釣書……いわゆる身上書を持って来たのだ。
そして改めて交際を申し込まれたのだが、こんなにグイグイ来られた事の無い俺が戸惑っていると
「じゃあ、取り敢えず友達からではどうかしら?」
と言われたので、思わず
「友達なら……」
そう答えてしまったのが運の尽き。
今までは、俺を背後から羽交い締めしているだけだったのでマキちゃんを呼び出す事が出来たのだが、こいつも本気を出して来たのだろう。
桜子さんと友達から始める事になった翌日から、俺へのセクハラ行為が始まった。
アラーム音を消すと、俺のシャツに手を突っ込んだ状態で寝ていた空也が、寝惚けた状態で胸を刺激してくるのだ。
最初は何も感じなかった胸も、毎日、毎日、器用な指先で弄られるうちに、感じるようになってしまった。
しかも、だ。
臀に当てられた朝〇ちしたものを、そのまま服の上から擦り付けた状態で、首の後ろに舌を這わせるのだ。
「おはよう……」
耳元で、寝惚けた掠れ声が囁く。
「おはよう……じゃねぇんだよ!」
必死に空也の手を離そうともがくと、強く乳首を摘み上げられて
「うあっ……」
と声が漏れた。
「抱くのを我慢しているんだから、これくらいは付き合ってよ」
臀の割れ目に沿うように、腰を揺らす空也のモノが段々と硬度を増して行く。
そして、両手で胸を撫でていた右手が、俺の肌をゆっくりと撫でながら部屋着のボトムの中に入った。
「あっ……」
焦らすような撫で方に声が上がり、慌てて枕に顔を埋める。
俺の足に絡まった空也の足が、俺の足を撫でながら腰を振っている。
空也の荒い呼吸音が聞こえている中、器用に下着の中に手を突っ込まれて俺自身を握られてしまう。
「あっ……、止め……ろ……」
「止めろ? 何で? 青夜も勃ってるじゃん」
そう囁くと、耳を舐めながら俺自身の鬼頭を撫でるように触れた後、ゆっくりと俺自身を握られて上下に動かし始めた。
「青夜……青夜……」
荒い呼吸の合間に、空也の甘い声が俺の名前を呼ぶ。
「空也……マジで、止め……ろ……」
必死に抵抗してみるも、鍛え上げられた空也の身体に軟弱な俺の身体は対抗出来ない訳で……。
俺自身を扱く手が早くなり、抗いながらも快楽に身体が溶けて行く。
「あっ……ダメ……だってぇ……」
俺自身を扱く空也の手を掴んではみるものの、力が入らない。
空也の手の動きに合わせて、喘ぎ声が漏れる。
「青夜、こっち向いて……」
空也に呼ばれて顔を向けると、顎を掴まれて唇を奪われた。
舌を絡め取られ、口内を犯されて行く。
悔しいが……コイツのキスが上手すぎて、抵抗したいのに、気付いたらドロドロに溶かされて抵抗する力が抜けて行く。
ゆっくりと唇が離れる頃には、空也の手が器用に俺の部屋着のボトムを下着事膝まで下ろされ、俺の足に絡まった空也の足が俺の足を開かせる。
すると背後から熱く滾った空也のモノを、俺の臀の割れ目に沿うようにしながら挟むと、ゆっくりと俺の足を閉じさせた。
そして俺の足が開かないように、両足でガッチリ俺の足をホールドした状態で腰を振り始めた。
「バカ……止め……ろっ……てぇ!」
下から突き上げるように腰を振られ、空也の熱い楔が俺自身に擦れ合うように動いて刺激され
「青夜……すげぇ……快ぃ……」
うっとりする囁く空也の声に、背筋がゾクゾクする。
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