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トイレの床でキスをして!
やあ、また会えたね!嬉しいよ、運命の再会ってやつだ。
初めて会った時から、君のことが好きでたまらなかった。そのまあるい頬、バラ色の唇、大きな黒い瞳、サラサラの長い黒髪。何もかもが、愛しくてたまらない。
一目惚れって、こういうことを言うんだって思ったよ。
確かに、こんなこと突然言われても君は戸惑うかもしれない。そもそも、私の言葉が君に届いているのかどうかもわからない。
それでも、信じてほしい。私は断じて、悪意があって君の前に現れたわけじゃないんだ。
ただ、君に想いを伝えたいだけ。
前の時は君をびっくりさせてしまって、その声に私も驚いてしまって思わず逃げてしまったけれど……ああ、今日は絶対に逃げたりなんかしない。
今からそっちへ行くよ。どうか、受け止めてくれないか。ああ、抱きしめ合おう。きつくきつく、愛の抱擁を、口づけを!
え?
ちょっと待って、君が手に持っているものはいったい……
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