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あとがき
2023.4.18~2023.5.12
カットページはアルファポリスさんのみで掲載。
関連物語
『雪の上に、犬と猿。たまに男と女。』
『好き好き大好きの嘘』
『約束したでしょ?忘れちゃった?』
『その理由を教えて』
今回は途中まで“会長”が誰なのか、“ニャン”が誰なのか不明のまま物語が進みました。
『約束したでしょ?忘れちゃった?』
前回の物語で登場したカヤ。
この物語が動き始めた時、主人公の女の子の名前は“カヤ”と浮かんできました。
私は登場人物の設定もあらすじの設定も、名前やタイトルの設定も出来ない作者なので、いつも浮かんでくるモノに委ねています。
なのに、動き出した女の子の名前は美鼓になって。
“カヤ”じゃなかったんだ・・・と思っていたら美鼓の妹として登場。
美鼓よりもカヤの方が不思議な力が強いと知り、カヤの名前が先に浮かんできたのには少し納得しました。
そして美鼓の物語が終わってから動き出した今回の物語。
毎回言っていますが、今回も何が何なのかサッパリ分からないまま物語が進んでいきました。
途中からカヤが主人公だと分かってからは、不思議な力100%の物語になってしまいましたね。
前回のあとがきで懸念していた通りになってしまいました。
久しぶりに普通の物語を追いたいところでしたが、ガッツリとした不思議な物語になってしまいました。
私の母が美術の大学に進み卒業し、そっちの道で働いていました。
その後専業主婦になり、地域では結構有名なお教室を開き先生として週6日働くように。
母は今でも大学の友達と“女子会”を開いていますが、そのメンバーでそっちの道でお金を稼げたのは私の母だけで。
他の人達は普通の会社に就職していました。
あの大学に入れたからといってその道に進む大変さは母がよく話していました。
そんな母から生まれた私は小さな頃から絵を描くことが好きで、コンクールに出したら必ず優秀賞か最優秀賞でした。
学校でも勿論選ばれて区の大きな所まで進んでいったり、高校でも美術部ではない私の絵がよく選ばれていました。
母からも中学の美術の先生からもそっちの大学へ進むように促されていましたが、私の夢が“OL”で(笑)
めちゃくちゃOLに憧れていたんですよね(笑)
運動神経も良かったので美術部には入らず中学でも高校でも運動部。
高校で軽音部の男子と同じクラスになり、その男子が私とは違う感じの“凄い”と思う絵を描く男子で。
私は私好みの絵を自分で描けるので、他の人の絵を“凄い”とか“好き”とか思ったことが1度もなくて。
でもその男子が描く絵は純粋に“凄い”と思いました。
ステンドグラスのエピソードも元エピソードがありますが、読者様も増えているので身バレ防止で控えます・・・。
私自身もそうですが、その男子もそうで、やっぱり変わっていましたね。
クラスの毒舌男子から言われていたことは、私は“普通を装える”ということ。
小さな頃から物凄く変わり者でそんな自分が嫌で、一生懸命“普通”になろうとしていたら“普通”に見せることも出来るようになりました。
その男子は大学に入ってからも“普通”ではなくて、大人になってからメディアに取り上げられることもある人になりました。
“普通”に上手な絵しか描けなかった夏夜。
夏夜はたぶん“普通”と言われる人で、“普通”くらいの感性みたいなものしかなかったのかもしれません。
絵を描く技術が高くて“上手な絵”を描けても、見た人の印象に残るような絵ってなかなかありませんからね。
そんな夏夜を画家にする為にカヤは夏夜と出会って、“普通”じゃないカヤを“普通”の女の子として一緒にいてくれる夏夜を“ニャン”が探してくれたみたいですね。
“ニャン”のモデルは私の旦那の実家のネコ。
先日亡くなってしまって・・・。
真っ白で美しいネコちゃんでした。
白いネコを見掛ける度にうちの3歳の子どもが、
「◯◯君、ここにいたんだ。」と言っていて。
「今度パパのばあばに教えてあげようね。」と言っているのを聞いて私は毎回うるうるで。
ここから「カヤ、ここにいたのか。」の言葉は出てきたんだと思います。
リビングの壁に並べられている絵。
それも我が家がモデルになっています。
子どもも絵が描くことが大好きで、その絵を「かざって」と言われたら必ず壁に飾るようにしていて。
そんなことをしていたら壁中が子どもの絵になってしまって。
私のきょうだいは私よりも絵が上手だったのですが、母が飾ってくれた数日後にゴミ箱に捨てられているのを発見してしまい、それから絵を描くことをやめたと聞いていて。
それを聞いたらこの絵をいつ壁からはがしたらいいのか分からなくなり、壁中が子どもの絵だらけに。
でも、幼稚園の年少さんとして入園し先生から毎日のように言われるのが「絵の上手な子ですね~!素晴らしい作品が今日も出来ましたよ!」と言って貰えていて。
周りの大人達の言動は子どもにとって暗示のようなものにもなるので、私や先生から絵を褒められることによって子どもはもっと絵を描くことが好きになっています。
これでご飯が食べていけるかは別の話として、竜さんが夏夜が描くお母さんの絵を褒めていたのは夏夜にとってとても嬉しかったのだと思います。
あそこの夫婦、色々と大変でしたから!!
子ども達も大変だったと思いますよ!!
マンションの幼馴染み達ときょうだいのように育ったようですね。
板東社長が他の物語で「夫婦だけで子どもを育てるのは限界がある。」みたいなことを言っていましたからね。
そして、問題の松戸所長!!!
まさかの従兄!!!
私の物語は誤解やすれ違いを1つ解決出来ればめでたしめでたしみたいな物語ばかりなのに、601号室の壁にカヤがいることをカヤが知ったのにそこでもっと謎展開になり私も困惑。
そしたら、まさかの初めての打ち合わせの時のエピソードに続きがあった!!
松戸所長が来た後のエピソードはカヤにとって全く重要だと思わなかったようで私に見せてくれなかったので私も追えず。
主人公達が見せてくれないと私も追えないので、まさか所長とカヤがあんな感じだったとはビックリ!!
所長、前のアポで何か良いことがあったみたいなので絶対に浮かれていましたね、あの感じ。
いくらカヤの同級生でカヤが嬉しそうにしていたからといって、“従兄で”と話したからといって、あの感じはダメでしょ~と思っちゃいましたね。
あくまで仕事中ですし。
でも、夏夜がカヤのことを好きだとは思っていなかったので、少し仕方ないのかなというフォローもして。
しかも夏夜、“普通”の好きとはレベルが違いましたからね。
溺愛どころ狂愛みたいなレベルでしたね。
所長曰く一種の性癖と言っていましたが、そういうレベルとも違うくらいで。
でも、夏夜をあれくらい“普通”じゃなくする為にカヤが高校時代からそう接してきたということがやっと分かりました。
“普通”じゃない夏夜が“普通”じゃない女の子のカヤを描く。
そして夏夜のお母さんから教わったお化粧で大人の女性へとなったカヤ。
いつまでも高校生のままではいられないので。
絵のタイトルも“天使”ではなくなりました。
夏夜にとってはもう“天使”ではなく“普通”の綺麗な大人の女性らしいので。
カヤと再会してからも拗れに拗れたのは“ニャン”が仕向けていたことなのだと思います。
夏夜の魂をカヤに掴ませる為に、深く強く。
それよりも何よりも、龍二が出て来てビッッックリ!!!
約10年の時を経て龍二とまた会えて私は感無量。
元ホームページでもベリーズカフェでもめちゃくちゃ反響を貰った物語の男の子。
私が泣きに泣きながら物語を完結させた男の子。
すっかり大人の男性になっていて、でもニッと笑った顔に絆創膏がカヤには見えていて。
エブリスタさんでも『その理由を教えて』を整理している最中ですのでいずれ公開していければと思っています。
不思議な力100%の物語になりましたので苦手な読者様もいらっしゃったかと思いますが、最後までありがとうございました。
最後に・・・
前回のあとがきにも書きましたが、私はやっぱり竜さんが1番好きです!!
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