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ニャンから言われたファミレスの席に1人で座り、アイスティーを見下ろす。 アイスティーのグラスの表面が涙を流していくのを見詰めながら、私も心の中で泣いた。 グラスを持ち上げるとテーブルに涙が溜まっていて、それを呆然と眺めながらアイスティーをストローで一口飲んだ。 「あ・・・ガムシロップ・・・」 そう呟いた時・・・ 「使う?」 私服に着替えさっきやっと来たニャンがアイスコーヒーを片手に私の目の前に立ち、私の前の席ではなく斜め前の席に座りながらガムシロップを渡してきた。 「いいの・・・?」 「俺はこのままでも飲めるから。 ・・・会長、相変わらず抜けてる所あるな!!」 ニャンが楽しそうに笑い、黒いアイスコーヒーをストローで飲んでいった。 その様子を斜め向かいの席から眺めてから、私もアイスティーにガムシロップを入れて飲んだ。 氷が随分と溶けてしまっていたからか、薄い味になってしまったアイスティーを。 「松戸さんは?」 「今こっちに向かってるって。 遅れてしまって申し訳ありません。」 「俺は何もないからいいけど・・・」 ニャンが気まずそうに笑って、私と視線を合わせることなく言った。 「担当変えて貰うことって出来る?」
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