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その言葉にはビールを飲んだ後に笑って答えた。
「懐かし~!そんな話もあったね!!」
「うちの高校にしては珍しい不良みたいな男子ね、薄めの綺麗な顔した。」
「そうそう、会長と2人で並んでるとちょっと意外だった!!
でもめちゃくちゃ仲良かったよね!!
今でも連絡取ってるの?」
「高校を卒業してから1回も取ってないよ。」
私の返事に皆からブーイングが出た。
それから長い時間皆の近況を聞きながら笑い合い、頃合いを見てから鞄からポーチとハンカチを取り出した。
「トイレ行ってくるね!」
私の言葉に皆が頷き、楽しそうに笑っている声を背中にトイレへと歩き出した。
そして、トイレを済ませた後に鏡の前でお化粧を直していく。
BBクリームを薄く塗った後にフェイスパウダーを少しのせただけの肌。
チークもハイライトもシェーディングも入れていない。
それでも立体的ではある顔。
眉毛もアイシャドウもアイラインもマスカラも薄め。
それでも可愛い自分の顔を少しだけ確認し、最後に薄目になり瞼を見てから目を大きく開けた。
鏡の中にいる自分がパッチリとした目で自分を見詰めている。
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