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“ニャン”と呟いた私に、ニャンは小さく笑いながらパッと手を離した。 ノースリーブから伸びた腕からニャンの手の熱がスッと消えていく。 「会長、久しぶり。・・・じゃあ。」 ニャンがジッと私の顔を見詰めながらそう言うので、私は少しだけ頷いた。 「うん、またね。」 笑いながらそう答え、私はニャンに背中を向けて歩き出す。 そしてまた一歩、二歩、三歩・・・ 歩いた時・・・ 「あのさ・・・!!!」 ニャンの大きめな声が聞こえてきて、それに私はゆっくりと振り返った。 ニャンは気まずそうな顔で笑っていて・・・ 「俺、会長に謝らないといけないことがあるんだよな。」 「なに?」 私が聞くとニャンは困ったように笑いながら頭を掻いた。 「何て言ったらいいやら・・・。」 ニャンがそう言った時・・・ 「何やってるんだよ、ナンパか!?」 ニャンと一緒にいた男の人数人がこっちに戻ってきた。 「ちげーよ、高校で一緒だった子!!」 「「「お~!!可愛い!!」」」 男の人達が声を揃えて言ってきたのでそれには苦笑いをする。 そしたら、そのタイミングで・・・ 「会長、大丈夫?」 と、副ちゃんが声を掛けに来てくれた。 「ほら、高校で一緒だった・・・ニャン。」 ニャンを指差しながら副ちゃんに言うと、副ちゃんは意味深な顔でニヤニヤと笑いながら「あ~、そうだニャンだ。」と言って・・・。 こうなった。 「「「「かんぱ~い!!!!!」」」」 ニャンと一緒だった男の人達4人と私の友達、合計8人でビールで乾杯をする。
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