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「なんだよ、こんなに可愛い女の子達と同じ高校だったなら早く紹介しろよ!!」
ニャンの友達の1人の言葉に他の2人も大きく頷いている。
「でも、私達はニャン君と全然話したことなくて!!
私立の結構良い高校だったからニャン君みたいな子はちょっと怖くて!!」
「会長はニャン君と凄く仲が良かったけどね~。」
「「「会長・・・?」」」
男の人3人の声が重なって私のことを見てきた。
副ちゃん達が私のことをニヤニヤしながら見ているからだと分かる。
「あだ名ですね。」
「そうなんだ!?会長ってウケるね!!
何かの会長だったの?」
「生徒会長でした。」
「それは会長だね!!!」
男の人達が楽しそうに笑いながらビールを美味しそうに飲み、それからニャンの方を見た。
「お前、何でニャンなの?」
「俺に聞かれても・・・」
ニャンが小さく笑いながら私のことを真っ直ぐと見てきた。
「初めて会った時、俺が猫の絵を描いてたからだとは思うけど。」
「描いてたね~、猫の絵。
猫好きじゃないのにね~。」
「小さい頃にこいつの家の猫にガッツリ引っ掻かれたんだよ。凶暴なデブ猫。」
そう言って楽しそうに笑いながら隣に座る男の人を指差した。
その男の人がそれに面白そうな顔をして私のことを見てくる。
「猫が苦手なこととか知ってるのか、本当に仲が良かったんだ。
こいつから高校の時に仲が良かった女の子の話とか聞いたことなかったけどな。
あ・・・もしかして、付き合ってたりした感じ?
こいつそういう系は隠すからな!」
それに私が答えようとした時・・・
「ないない!!全然ない!!」
ニャンが大きく笑いながらそう言った。
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