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家の最寄り駅から夜の道をトボトボと歩き、途中にある神社の境内へと入った。 うちの小さな小さな神社、昼も夜も人がいることはほとんどない。 会社員のお父さんが神主となり最低限のことだけはしている神社。 いつかこの小さな小さな神社の次の神主に私がなる。 その為に大学はそっちの方に進み神職資格を取得した。 うちはお姉ちゃんと私の女の子2人しか生まれなかった。 私達のお母さんのように、婿養子となる人が神職資格を持っているのが良かったのかもしれないけれど・・・。 お父さんの次の神主に私がなる。 強く強くそれが浮かんできて、それを考えながら神社の裏にある地面を見下ろした。 そしてそこで両手を合わせる・・・。 ニャンとの思い出を埋めたこの地面の前で今日も両手を合わせる・・・。
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