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「修二の幼馴染でいるといろいろ大変なんだよ」
「意味がわからん」
「鈍感な奴を幼馴染に持つと苦労するなぁ、私」
美桜はわざとらしく肩を落とした。
「何が鈍感だっていうんだよ。意味わかんねーし」
「それは修二が子供だからだよ」
「いやいやいやオマエもオレと同い年だし。同・じ・小・学・六・年!」
「まー、学年だけはねー」
また美桜は笑った。
が、今度の笑顔は、ホッとするどころか僕をイラっとさせた。
「よくわかんねーけど、今度、チョコエッグ入荷されたら買いにいこうぜ」
「修二もお小遣いないんでしょ?」
「ばあちゃんから小遣いもらった」
「おお。でも、これで修二が買い占めに走ったら紫音と同じだからね」
「しねーし」
と言いつつ僕はチョコエッグを何個かは買うつもりだった。さっき松倉に言い放った言葉思い出し、自分がやろうとしてたことと矛盾してて、ちょっと恥ずかしかった。
そして美桜と言ったスーパーで僕は、また愕然とすることになるのだった。
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