シークレットが出てこない

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*  昨日とは違って晴れた夕陽の射す道を僕と美桜は歩いた。 「びっくりした」 「何が?」 「修二、急に怒るし。紫音、絶対に驚いてたよ?」 「だってなんかムカついたし」 「ああいうことされると、結局、あとから私が紫音の友達たちから恨まれるんだけどね……」  その声で僕は思わず足を止める。少し遅れて美桜も立ち止まる。 「マジで?」 「マジ。変に男子に助けられるほうが、周りの女子は冷たくなる」 「マジで?」 「マジだって言ってんじゃん」 「ごめん」 「いいよ。私を助けようとしてくれたわけだし」  美桜は笑顔で言ってくれた。ホッとした僕は文字通り胸を撫でおろす。 「今更な質問だけど、美桜が松倉に何かしたとかあるのか? あんなに突っかかってくるけどさ」 「私が何かしたというか、修二のせいというか」 「はぁ?」  なぜ僕のせいになるのか理解ができなかった。
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