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奥書
完結後の奥書(次作の構想含む3頁)、完結絵3枚(1頁)、作中の時系列の年表(1頁)を載せて、本作の了とします。
お付き合い頂ければ嬉しく想います。
いつの頃からかムショ、囚人物が個人的滾りでして。
男だらけ、脛に大いに傷持つ曲者揃い、文字通り治安の悪い、『私』と『欲』を徹底的に抑圧された、BLにうってつけどころが生まれざるを得ない濃ゆい世界やん! と思うのですが、
違う? 何故私だけ? ならば私がやってやるよと妄コンに出してみたのが『お前と見るまでは』。https://estar.jp/novels/26091886
ああ。何か描ききれないこと、溢れてくる溢れてくる……。
創作の表現として、ひとつのものを深く突き詰めて考えるのが好きなタイプで、まさか彼等が、それまで書いていた男子校生ものに(あっちの方が引きがあると思うんですが。すみません)とって代わるとは思いも寄りませんでした。
溢れてしまったことは、始めは『お前〜』のスタ特にしようと思ってた。でも足りない、足りない……。
いいや妄コンはBL味を抑えたから、BLで、とことん浮かんだことは出し尽くしてみようと書き出してしまったのが、本作です。
さて困る。わからないことが、沢山ある。
一応やらかした側で警察のお世話になったことはないので笑、とんでもないやらかしを犯した後、ひとはどうなってしまうのか。そして、極刑を受ける程の罪とは、どれ程のものなのか(初めから一方はそれで命を落とす、ということは決めていました)
徹底的にその辺りを描くことは知識のない猛烈一般人の私には無理、でもいくら『フィクションです』『世界観です』とおことわりしたって、あまりに荒唐無稽なものにはしたくなくて(結果、お花畑となりましたけど)
そもそも拘置所、刑務所、留置所、少年院保護観察鑑別所他って何なん? から始まり。
今になって、ようやっと拘置所・刑務所の違いが解ってきたと思います(今?笑)
裁判で判決が確定し、刑罰を受けることになった人が行って刑務作業をするのが刑務所。
判決を受けるまでの、『未決』の人が勾留されるところが拘置所。という認識でいいかな。
死刑囚は。死刑囚は、その刑の執行を以って『既決』となるので、いるのは拘置所なんだそうです。その取り扱いが、今でも不思議だなと思うんですが。
だから、登場人物が死刑囚なので舞台は拘置所で否応なく決定でした。
手探りで書いてきたので、現実的な凡例や処遇の流れなど、おかしなところ、いっぱいあると思います。
始めから拘置所にいるふたり、ではなく、刑務所から移送された朔が、拘置所で透(この天川透の呼び方も、年甲斐のない朔の照れと、ぎりっぎりまで、出所して『ふたりきり』になったら「透」と呼ぶ……! のこだわりを打ち立ててしまったため、透呼びが浸透しなかったろうな……という反省があるのですが、以下透とします)と出会う……! としたかったので、ふたり、始めは刑務所にいて、という事は一度は懲役刑を受けたんだけど、別の決定的な罪で死刑にまで持っていかれたんだ……な……? みたいな;
特に透の処遇については、未成年が(年齢区分もまた変わりますし)ああいった犯罪を犯した場合、どこに移送されどうなる流れか調べてもやっぱり詳細(凡例)が判らなくて、
一度少年刑務所に行かしてしまったんですけど、それは坊主の透と、それに(゚´Д`゚)゚となる楓を書きたかった私の悪趣味によるものですみません。
何か上手い軌道修正があったら、是非教えて頂きたい……。
あとふたり、極刑はないよね、みたいな;
死刑となり得る一番判りやすい罪は殺◯ですが、それにしたって犯罪の質やら背景やら被告人の経歴やら諸々が加味されそれがくだされる訳で、
ふたり、初犯っぽいし笑 十分酌量の余地だのが発動すると思うんですけど、
申し訳ないが死刑を求刑された立場、という前提でしたので無理矢理じゃないけど、朔は公務員という立場が逆手に、被害者側の係累からも分が悪かった、
透もとってつけたような、それこそ夢見がちな世界観でのあの求刑としてしまいましたけど、
やっぱり私が、自分のキャラをそこまでの悪人にしきることが出来なかった、てのが要因だと思います。
納得味の部分から、すみませんでした……。
けど、諸々の背景や事情や考慮すべき部分など一切とっ払って、ひとのそれを、奪ってしまったというなら、
自分のそれで、返しなさいねと言われてしまうのは、それはいたしかたないかな、とは思う。
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