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お嫁さんが来てから家に居づらくなって、家を出たがバイトしながら古いアパートに住むのは侘しい生活だった。
お金がないからおしゃれもできず、地味な顔立ちが、ますます地味に見える。
誕生日すら忘れていて、いつものようにアストロメリアでたまごサンドセット食べて帰ろうと思っていた。
優斗さんのサプライズが突然すぎて泣いてしまって恥ずかしかった。
そんな私に優斗さんは優しく頭をポンポンして抱きしめてくれた。
私の顔は真っ赤になって心臓がドクンドクンと暴れ出した。
少し落ち着いたところで
「はい、プレゼント」
と、店主から小さな箱を手渡された。
「あ、開けてもいいですか」
震えてる手で包み紙を取り箱を開けるとキラキラ光るダイヤのついたペンダントが入っていた。
「綺麗…」
「貸して、つけてあげるよ」
店主が自分を抱きしめるように近づき、首元に手を回す。
心臓は爆発しそうなくらい波打つ。
ペンダントを着け終えて、そのまま抱きしめられキスされた。
俯きながら優斗さんが
「こんなことしてごめん、俺は聡子ちゃんが好きだ」
突然の告白に夢かと思ったけど、震える声で
「私も好きです…」
抱きしめられながら
「好きだ。もう気持ちを抑えきれない。今日きみを抱きたい」
そう言われて、そのまま2人は初めて結ばれた。
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