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「な、わけ」
真希は夏奈に説明した。
傷害罪の疑いで鬼のお局さまは警察で事情聴取されたが、アレルギーなど存在しない、私は地元の大名主の家よ、W大学出てるのよと言い張っているという。
「沙也がかわいそう。入院することになって親御さんもカンカン。学校を通したバイトなのに酷すぎ」
「そうだったんだ…後でお見舞い行けるかな」
「しばらく会えないみたい」
夏奈も気持ちが落ち込んだ。
昼休み、夏奈たちは別の授業を終えた親友の田柄ひかりと学内のカフェで落ち合い、沙也のことを話す。
やがて史学科の学生たちが次々に集う形となって大騒ぎになった。真希も夏奈も涙した。
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