エピローグ

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「めっちゃかっこいい……オレもこれ欲しかぁ」 「そう言うと思って、南くんの分も作ったよ。はい」 「え!? マジっすか! 社長マジ神……うう、ありがとうございます!」  naturallyのカタログの写真を夏樹が見るのは、これが初めてだ。  丸められたポスターを丁寧に受け取り、デスク横の同じものを改めて眺める。  撮影の日のことはもう何度も思い返しているが、こうして形になったところを見ると更に感慨深いものがある。 「あとこっちも忘れずにね。メインのカタログ」 「わ、ありがとうございます!」 「ホームページは今日の夕方に更新されるそうだ。イメージを見せてもらったけど、トップに南くんの写真が配置されてたよ。カタログも時間を合わせて店頭に置き始めるそうだ」 「うわー、めっちゃ嬉しいっす。泣きそう……」 「南くんの専属デビューとnaturallyのカタログ解禁が同じ日になるなんてね。偶然とはいえ、これは必ず南くんにもnaturallyにもメリットが生まれる。どちらも話題性があるからね。最高のかたちになったよ」 「はい。なんかこう、背筋が伸びる感じがします」 「ああ、そうだね。改めておめでとう、南くん。私も心から嬉しいよ。これからがまた勝負の連続だ、頑張ってね。応援してるよ」 「はいっす!」  ソファに座るように促され、淹れてもらったコーヒーを甘くして飲む。  夏樹が雑誌を持っていることに気づいた早川は、事務所にも届くのにと笑った。  記念の一冊なので、と夏樹が言うと、柊吾と晴人も同じことをしていそうだ、なんて言ってくれた。
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