流れ星の落ちるところ

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 豪華な寿司ランチの後、夏樹はnaturallyに顔を出した。  気にするなと、応援しているからと笑ってくれる人たちだと分かっているが、だからこそ突然の欠勤を詫びたかった。  柊吾の姿は、スタッフルームにあった。  ノックと共に扉を開くと、確認していたらしい書類を何故か慌てて隠されてしまったが、カタログの件を報告するとよかったなと喜んでくれた。  隣の椅子に腰を下ろした夏樹は、いつものように髪を撫でてもらえることを期待したが、生憎それは叶わなかった。  寂しく思いつつ、かと言って撫でてくれと言えるわけもなく。  必ずいいものにするとの決意を柊吾に表明することで、しくりと痛んだ胸を誤魔化した。  撮影日は十二月の頭に決定し、それまでの約一ヶ月を夏樹は慎重に過ごした。  病気や怪我をしないように細心の注意を払いながら、肌を乾燥から守るため保湿に励んだ。  太らないことも目標ではあったが、栄養バランスのとれた柊吾の手料理を食べているのだから、そんな心配は不要だった。  自然体でとのことだったが、少しくらい筋肉をつけるのはどうかと晴人に相談すると、元々引き締まっているのだからと現状維持を勧められた。  その間、というよりはクラブの一件があってからというもの、柊吾の夏樹への態度はどこかよそよそしさが感じられた。  髪を撫でられることは一切ないし、目を合わせてくれることも減ってしまった。  確かに怒ってはいないようだが、どうにも寂しい。  晴人に不安を打ち明けたこともあったが、大丈夫だからちょっと待ってあげてとのアドバイスを受けた。  その意味はよく分からなかったが、晴人とへの信頼で心を保てている。
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