本編

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「ブラッド殿下、さっさと腹を括ってください」 「……ラーナ」 ブラッドは咳払いした後にベッドにいるティアラの元に跪く。 そしてベッドの上にあった赤い薔薇を手に取って直接渡した。 そして手の甲にそっと唇を寄せる。 ブラッドの瞳とティアラの瞳が重なった。 「ティアラ……ずっと貴女を思い続けていました」 「!!」 「俺と結婚してくれませんか?」 「……」 「……」 「わたしも…………」 「!!」 「……あなたの事が好きです」 満面の笑みを浮かべたティアラは、ブラッドに思いきり抱きついたのだった。 * こうして太陽の王子様と月の御令嬢は無事結ばれました。 不思議なことに、二人が結ばれたことにより太陽と月の呪いは解けました。 夜も昼も普通の人と変わらない時間を過ごせるようになりました。 バラバラになっていた王家は時間を掛けて、また一つになったのです。 二人は末長く幸せに暮らしましたとさ……。 end
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