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「たまごかけご飯」を最も愛してくれているのは日本人なので日本の伝統である神前式にしようという意見も一致。
考え方も気も合う最高のパートナーであることを疑う余地もない生たまごと白飯は、幸せな気分で今日という日を迎えました。
白無垢を身につけた白飯は鏡を見て、衣装と顔の境がまるで分からないことがおかしくてつい笑ってしまいました。
こんなに白い自分が生たまごと絡み合って黄色に変わる。それを人間に食べてもらう快楽。
白飯がその快楽と、別室にいる生たまごへの愛しさに陶酔しかけた時でした。
ふと白飯は、この「たまごかけご飯婚」に致命的な見落としがあったことに気づいてしまいました。
真っ白な顔がみるみる青くなっていきます……
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