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橋木とお話してみよう
「死ぬとは思わなかった」
サキから聞いた橋木の供述はこのようなものだった。
彼は宇宙からの密偵で、地球を爆破しにきた。だから追い出す必要があったのだと。
そういうふざけたことを抜かしたわけだ。
あちこちの骨が砕けた俺の体は、教室の掃除用具ロッカーに押し込まれた。
学ランの裾が扉からはみ出ていることを不審に思い開いた女子生徒が第一発見だ。一生もののトラウマだろう。
第一発見者の山代さんは、クラスでも目立たない地味な女子だ。
甲高い悲鳴をギャアァァとあげてバタバタと教室を飛び出し、支離滅裂なことを口にしながら俺の死体を教師に知らせた。
駆けつけた新任の女性教師は教室の隅で嘔吐した。
そういう過程を踏み無事死体を発見された俺は、現在は家族のもとに引き取られている。
警察で預かる、どこどこの病院で司法解剖される、などということはなく。
死亡確認後、一時的に遺体安置室なるところに保管されていた俺を、家族が回収しにきたのだ。
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