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初恋
公園で遊んでいたところに見たことのない女の子がいた。太陽に愛された女の子だと思った。笑顔が眩しくて、髪がぴかぴかと光っていたその子をみて僕は一瞬で恋をした。名前を聞いたらこれまた可愛い声で女の子はこたえた。
「ジュリア」
この子は天使だ。そう思った。
「ジュリアちゃん、遊ぼう!」
「ごめんね。ジュリア、もう帰らないと。」
少しがっかりしたけど僕はめげない。気を強く持って、ジュリアに尋ねた。
「どこからきたの?」
「ブラジルよ。」
ブラジルはどこなのか小学生の僕にはわからない。
「じゃあジュリアちゃん、また遊ぼうね。」
家に帰ってお兄ちゃんの地球儀を借りてブラジルの場所を探そう。
これは一瞬で心を奪われた僕の馬鹿な記憶。
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