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* 奏者の正体はやはり
森崎 side
先生の話、大したことなかったな…。
だが意外と話が続いてしまい、時間があっという間に過ぎていた。
あっ、早く家に帰らな――――……、
「……っ?」
この音は…バイオリンか?
それにしても、こんな時間に誰が音楽室に__
そう悶々と考えている内に、中にいた人が俺の目の前のドアを開けた。
「まだ誰かいる、の……えっ!?」
「は、?__日下部?」
そう。
バイオリンの音色が聞こえてきた音楽室には、あの少女――日下部がいた。
そういえば、日下部はクラシックの中でもバイオリンでコンクールに出ていると聞いたな…。
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