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* 父への恐怖心
日下部 side
ガチャ__「…ただいま」
森崎くんと少しだけいろいろと話してる間は、あっという間だった。
気づいた時には、もう5時半。急いで家へと帰った。
「随分と遅かったな、どこで何をしていた?」
「…お父さん」
「質問に答えろ」
「えっ…と、…お父さんには関係ないから」
つい勢いで、お父さんに向かってそう言ってしまった。
言ってしまったことはもう戻せない。
「…なんだと?」
「もういい。お前はさっさとバイオリンの練習でもしろ」
「お前にはそれしかないんだから」
「…う、ん」
そんなの、私が1番分かってる。
このセカイでは、才能を持ってる人だけが輝けるコトだって、なんだって。
あーあ、……消えたいなぁ____。
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