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2人を部屋へ招き入れてリビングへ向かえば、テレビの前に座る樹くんと何やらウロウロしている大星がいた。
「なぁ美優、リモコンは？」
「リモコン？何の？」
「エアコンの」
昨日大掃除をしておいて、本当によかった。
突然の訪問にびっくりしたものの、部屋が片付いているおかげで慌てなくて済んだ。
「ここにあるよ」
「ん？あ、あったあった」
「暑いの？」
「やべーわ、風呂入ってきたのに」
あ、お風呂…。
「本当はまじで明日来るつもりだったんだよ」
「あー、うん」
「んでも明日朝の7時には出てくれって言われてさ。いや起きれねーだろって思って」
「…起きてよ」
「せっかくの休みだぜ？早起きすぎんだろ」
それはそうだけど…。連絡ひとつくらいしてくれてもいいのに。
「まぁ荷物はまとめてたし、今から行くかって感じでここに辿り着いた」
「…そうなんだ」
もう来てしまってるから、理由はどうでもいいけど。
ここまでくると自由すぎる大星を、羨ましいとすら思う。
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