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その姿に、またさらに顔が歪む。
可愛く驚くってなによ。驚くことに可愛さを求める方がおかしいでしょ。
「…私、お風呂入ってくるから」
そう言いたい気持ちをグッと堪え、お風呂で癒されようとさっきと脱衣所へ向かった。
「…ふぅ〜」
この時間が、1番幸せだと思う。
肩までどっぷりとお湯に浸かって全身の力を抜けば、自然と声が溢れる。
疲れた身体には最高なひとときだ。
それにしても、樹くんは本当によかったんだろうか。
彼がイケメンだということは十分にわかった。わかったからこそ、彼女が何も言わない事が不思議だ。
杏果の言う通り私が彼女の立場だったら、やっぱり嫌だと思う。知らない女の子の家に何日も泊まるなんて。
ましてや、彼氏があんなにイケメンだったら尚更嫌なんじゃないかと思う。
…まぁだけど、私と樹くんがどうこうなる事なんて絶対にないんだけど。
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