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枕元でブーブーと震えている携帯を手探りに探す。
自分のアパートに初めて異性をあげて、その上リビングで2人が寝ているというのに、しっかりと熟睡していたらしい。
重たい瞼を開ければ、カーテンから差し込む光で朝が来たのだと分かる。
手に取った携帯の画面を見れば時刻は8:50と示されていて、その下には着信を知らせる通知があった。
今日は土曜日だ。
大学が休みの日は、基本的にお昼前に起きる。
自分の中でそういう決まりはないのだけど、アラームに起こされることなくパッと目覚めた時に起きるのがだいたいお昼前なわけで。
バイトくらいしか予定がない私にとっては起きたい時に起きる、というのがこの土日の醍醐味みたいなもんだ。
…それなのにこんなに早く目覚めてしまったのは、間違いなくこの着信の相手のせい。
「…もう、なに」
思わず口から溢れてしまった声に、更に、はぁ…とため息をついて重たい身体を起こした。
そのままベットから降り自室の扉を開けると、昨日と同じような場所に2人が座っていた。
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