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それから電話を切った大星は「んじゃまた連絡するわ」と言って去っていった。
もともと明るめの髪が夕陽に照らされて、更に明るみが増している。伸ばしてると言っていた大星の髪が風でユラユラ揺れる様子を綺麗だな、と眺めていた。
………のだけど。
ふと我に返って、思う。
部屋を貸すと言ってもお風呂やキッチンは共同になるだろうし。
テレビはリビングにしかないから不便だろうし。
何より一人でゆっくりダラダラする時間が、…なくなっちゃう。
よくよく考えれば、まずいのでは…?
2日後なんて、もうすぐだ。
とりあえず。とりあえず、部屋を片付けよう…。
流れに任せて首を縦に振ったせいで、バイトの貴重な休みが大掃除をする羽目になってしまった。
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