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「んじゃあ、そんな理想が現実になるように早く彼氏作んないとね」
「う、…ご尤もです」
私だって毎日大学とバイトの繰り返しはもうゴリゴリ…
休みの日には仲良くデート、だなんてそんな事を言ってみたい。
「とにかく、2人には早く部屋を見つけてもらわなきゃ」
そんな私の理想は、第一に2人がいなくなってからでないとどうにもできない。
大掃除を終わらせてホッとしていた私は、杏果の最後の言葉で現実に引き戻された。
「…確かに」
「私も2人がいるうちに一回は遊びに行こうかな〜」
軽い口調でそう言った杏果に返事はしなかった。
まぁきっとまたさっきのような冗談だろう。
目の前のパスタを食べ終えたところで、ちょうどいい時間に差し掛かり2人でお店を出た。
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