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「うぇーぃ…」
「あ、ナンシー先生。おはようございます」
英会話のハウツー本を歩いているところで、オフのナンシー先生と出会しました。
「相変わらずシケた顔してんなぁ、ちゃんと飯食ってんのかよぉ、うえぃ、うえぃ」
英語関連に限りますが、ナンシー先生も僕に劣らず頻出する人気モ……キャラクターです。
オフだと『ヤンキー』というシンボルに引っ張られてこんな感じ。正直面倒くさい気持ちはありますが、僕はこの先生をとても尊敬しています。
「いたっ、いたいっすよ先生。えへへ……ぼちぼちですよ。おかげさま、です」
「ふぅん、テメェ悩んでんな」
ブロンドムチムチ快活とてんこ盛りな彼女ですが、流石『先生』というシンボルを付与されているだけあります。野生の勘というか、鋭いです。
「おーよーぉ?テメェはアタシん受け持つ生徒の中で最も繊細な生徒の内のひとつだからよぉ、よって、そういった性格がその生徒を色々難しく考え過ぎる傾向に向かわせる傾向があるけどよぉ…」
ガッと肩を組まれ、胸元からはとても分かりやすく『ポヨンっ』というオノマトペ。スキンシップがクドい。なぜハウツー本にお色気が必要なのか。
「肉喰え!なっ!ビーフだけイートしとけばエビシンゴナビーオーライだからよぉ!」
寡聞にして存じませんが、ナンシー先生はちょくちょくラスタでザイオンなウーイェーウィジャミンを引用します。
「シワシワネームとかあんま気にすんなよっ!困ったら言えなぁっ!アタシぁ面倒くさくない女だからよぉ!うぇーい!」
なんか複雑なものに囚われてるのは、寧ろ先生の方な気がしますが。
「なぁおぃ!声かけろ!かけろよ!?アタシ面倒くさくない女だからな!絶対だぞ!面倒くさくないからな!?」
例えばメガネ出っ歯低姿勢、そんなんが主人公では物語は盛り上がらないもの。仕方ない、そーゆーもんだと受け入れて然るべき。
「バーベでダディクールなスティクェンポテェィトゥだからな!呼べよ!絶対だぞっ!面倒くさくないぞっ!でも実は一途だったりするからな!分かったな!分かった!?ホント分かってるか!?頼むぞ!」
僕をフィクスドアイディアと詰るなら、先ずはその中学生の夢盛り盛り設定をどうにか整理すべきと存知ます。
「ワイフになればノーマターホワットだぞ!実はポストマンなんかネバーだったりするぞ!分かったな!ホント分かってるか!?頼むぞ!」
哀しい事に、日本男児はいくつになっても、分かり易い偶像から脱却出来ない生き物なのです。
要らん重荷を全て背負い込むナンシー先生のスピリッツには感服するばかりです。
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