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シャーベットは夜空を渡る
ベランダでシャーベットを食べる。
表面は滑らか。
ぴかぴかのつるつる。
冬の晴れ間の雪山を思わせる。
外気温に馴染んだシャーベット。
スプーンがさっくり深く沈む。
銀の砂丘を味わいながら掘り進める。
少し溶けたシャーベット。
しっとり、まろやかな舌触り。
広がるのは甘いミルクの水たまり。
見上げれば空には天の川。
色とりどりの星々は粉砂糖みたい。
スプーンをかざして考える。
ミルキーウェイはどんな味?
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