夜明けのソーダキャンディ

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夜明けのソーダキャンディ

午前4時30分。いつもより早く目が覚めた。 カーテンの隙間から漏れる、青い光。 月光が水底を照らしているみたい。 少し、散歩してみようか。 Tシャツにデニムパンツ。 ポケットに出し忘れのソーダキャンディが1つ。 散歩のお供に連れて行く。 人気のない道。遠くに鳥のさえずり。 夜と朝の狭間でうたた寝をしている。 そんな気分。 東の空が白む。 降り積もる夜と薄明が混ざり合う。 ポケットから取り出したソーダキャンディ。 指先で摘まみ、そっと舌に乗せる。 ぱちん。 ソーダの奥で、瑞々しい朝の香りが弾けた。
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