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「だって、私には売れるものなんて何も持っていなかったから。でも、男は私に言いました。お前自身が商品だって。私が私を売ることを承諾したその日から。男は私にしっかりとした食事を与え、服や化粧品も買い与えてくれました。
私が男受けするように。買い手が付くように。それから私は私を売ってお金を稼ぐようになりました。今でいうとパパ活と言うんでしょうか。援助交際ですね。幸い、私に声を掛けてくるような人たちはまだ良心的な人たちでした。中学生を買おうっていう時点で良心的ではないんですけど」
彼女は自嘲的に笑う。
「それでも私には優しかった。たとえ狂った優しさだったとしても。私は男の人と食事をしたり体を重ねてお金をもらう日々をずっと繰り返していました。それしか、私には生きる術がなかったから。たとえ、そこが地獄だったとしても。
私のことを最初から買ってくれて、今でも買い続けている人は3人います。彼らは、今でも私に会うたびに数十万というお金を払い続けています。そのお金が私の親戚の男にほとんど全て持っていかれていると知りながら」
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