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「お互い色々な話をした挙句、女子高生が直接会いたいと言い出したんだ。でも俺はまだ彼女に歌ってもらえる歌を作る自信が無くて断った。だから、本名やらは明かさずに、来年受ける大学名を伝えたんだ。そこの音楽サークルで待ってるから、3年後に会おうって」 「は?」 とうとう眉唾のような話になってきた。 「歌詞書いてるだけあって、即興で話も作れるのか」 さすがに鼻白んだ。 「仮にその話が本当だとして、3年前にメールをしていた浪人生が恵斗だってことをルルは知っているわけ?」 「直接確認はしてないけど・・・おそらく」 「もういいよ、そこまで嘘つかれて付き合いを続けるのも疲れる。やめよう、潮時だ」 俺が立ちあがろうとした途端、恵斗はデスクの椅子から降り、その場で土下座を始めた。 「は?何やってる…」 「頼む、今のルルにはお前が必要なんだ。俺はルルが欲しいんじゃなくて、ルルの声が必要なんだ。俺、マジで音楽で将来飯食って行きたいんだよ。そのきっかけをようやく掴めたんだ、頼む」 「じゃあ2人でやれよ。俺に何の関係があんだよ」 「わかるだろ…?」 恵斗は真剣な目で俺をみた。 「3年前、ルルが歌を歌えていたのは義理の兄と親友のおかげなんだ。今の俺たちは、俺が当時の親友で義理の兄がお前だ」
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