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何を言っているのかと思ったが、今の話をもう一度考えてみた。
なら、当時のルルは義理の兄と付き合っていたのか?少しの後ろめたさとやらは、兄との関係なのか?
「じゃあ俺が選ぶ道は、このまま2人の楽曲制作を支えるためにルルとの関係を続けるか、友達と彼女をいっきに失くす道か、そのどちらかってことか?」
恵斗は静かに頷いた。
「前者を選んだところで、メリットは?」
俺が聞くと、恵斗は間髪入れずに「後者にもあるか?」と聞いてきた。
俺はしばしの沈黙後、土下座のまま上目遣いを続ける恵斗を見下し、鼻で笑った。
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