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プロローグ
「パパーーーー!!」
「ぐふっ、、、、!!!」
ゆっくりと眠っていた彼に突如として加わる衝撃そして目の前には彼にそっくりな2歳ほどの可愛い男の子の姿、その後ろには制服を着ている見目麗しい男性の姿があった
「起きましたか?雅人様いい加減学校の時間ですので起きてくい。天下の風紀委員長様が遅刻したなんて許されませんからね」
「あぁ、わかってる」
雅人と呼ばれた男は用意された制服に着替える
傷一つない裸体を制服で包み、100人入れば間違いなく全員が振り返るほどの美貌を眼鏡で隠す
眼鏡というものは案外革命的なもので
メガネによっては目が小さくなったり、鼻が強調され、雰囲気がガラッと変わり、その顔つきまでもが別人になる事ができる
「昨晩薬を飲み忘れておりましたね、朝食を食べ次第飲んでください」
彼は流れ作業のように椅子に雅人を座らせ、男の子を抱っこし椅子に座らせ、口元に離乳食を運ぶ
20分もすれば彼らも食べ終わった。
朝食を黙々と食べていた2人だったが食べ終わった途端に喋り出す
「伊織、今日は帰りが遅くなりそうだ、どうか愛斗の迎えをよろしくね、あと、車はいつもとは違うが校舎前に手配してあるから。」
「了解しました。では愛斗様行きますよ」
「いやーーーーーーーー!!!ぱぱーーーーーーーーーーーーー!!!!ふ、ふええええええええん!!!」
これがいつもの彼らの姿
パパと呼ばれた人は当然雅人のことだ
あやしながらも「行ってきます。」と出ていった伊織の姿を見て、時間を見て彼はそのドアを開けた
「では行ってきます」
テーブルの上には薬のゴミが置かれている
こう書かれてあった薬が
ヒート抑制剤
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