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道を進めば目的地に到着するはずだが、同じ所を彷徨っている。
徘徊? 迷子?
自分は年寄りじゃないし子どもでもないです。
不安が溢れ泣きそうになりながら交番へ····。
「お巡りさん助けてください、自分が行きたいところへ行けないんです」
お巡りさんは「何処へ行きたいんですか?」
優しく聞いてくれて、はっとした。
「····すみません、冗談です。失礼しました」
頭を垂らして交番から撤退。
自分の行きたい処や目的が解らないんだった。
お巡りさん、冗談ではなく本気で、何処に行けば良いのか解らなかったんです。
自分の行き先は生きていて良いのでしょうか?
楽しい事も思い出せず自分の存在があやふやで
何処に行けば自分自身に会えるのでしょう。
考えながらボンヤリ歩いていると周りが目に入らない。
結果、信号無視して撥ねられジ・エンド。
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