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ぴょんは、森の入り口から続く、道の前に立っています。
「おや、ぴょんちゃん。どうしたの? 森の果実を食べに行くの?」
「ううん鹿さん。ママに会いに行くんだ」
「お母さんが居るの?」
「うん。ママはこの道を辿って行くと、会えるんだ」
「じゃあ、私も行くわね」
「うんうん。ママにはいっぱい文句言ってやって。鹿さんの事、トナカイさんみたいだって、言ってたんだから」
「違うわよ。ぴょんちゃん。ぴょんちゃんが、トナカイって言って赤く塗った私の鼻を、綺麗に拭ってくれたのはお母さんよ」
「あ、あの時はごめんなさい」
「良いのよ。だからお母さんには、お礼を言いに行くの」
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