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えええっ?
その運命の相手って、もしかして、わたしなの?!
岩佐は、渋谷課長を見て、まだ笑いながら言った。
「もう、こいつに会うと、いつものろけ話ばかり聞かされて……。オナラで初げんかしたお話もお聞きしましたよ」
波留も、真っ赤になった。
「し、渋谷課長! そんな話までしたんですか?!」
「い、いや、すまない……つい、してしまった」
渋谷が謝ると、岩佐が、とりなすように言った。
「いいじゃないですか。ほほえましくて……。実は、今度、仕事先のジムから独立して、新宿二丁目で新しい個人スポーツジムを始めようと思って、渋谷が東京に出て来た時を見計らって、その新しいジムにする物件を見てもらっていたんです。渋谷は、仕事柄詳しいと思って」
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