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「わたし、本当は、結婚したことを後悔し始めてたんです。渋谷課長の知らなかったところを見て、がっかりしたっていうか、結婚の理想がどんどん崩れていって……」
「波留……後悔してるのか? 私と結婚したことを……」
渋谷課長が、悲しそうに言った。
「はい……。今まではそうでした。でもっ! 今日、分かりました。わたしは、心の底から、渋谷課長が大好きなんだってことが! 誰にも渋谷課長に触られたくない! 渡したくないです、渋谷課長のこと! それから、もっともっと、渋谷課長のことを全部知りたいです!」
「波留……」
渋谷課長は、ベッドに寝ている波留の髪にそっと、キスをした。
そして、言った。
「波瑠、私も大好きだ。君は、私がずっと探し続けて来た運命の人だ……愛してる」
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