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波留は、申し訳なく思いながら、説明すると、渋谷課長は笑って言った。
「そうだったのか。便利なものがあって良かったな」
波留は驚いた。
「えっ? わたしの実力じゃないんですよ、料理上手なの」
「いや、そんなことは関係ないさ。君の料理の手間が省けて、なおかつ、美味しい。いいことだらけじゃないか」
「渋谷課長……」
渋谷課長のあたたかい言葉に、波留は、感動した。
「それから、もう一つあるんです。お話したいことが……」
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