粉もん屋りんりん 成敗バイト〜悪はこのコテが許さん〜

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「揚げ物に缶ビール!  出前帰りのひととき、  たまらんなあ…プファ」 オカモチ(出前品入れ)の上に 0.5%ビールを置いて 芋天をガブリ! いつものベンチへ 腰掛けるのは“(すず)”、 この話の主人公です。 よく働くが前頁の通り 勉強はあまり得意でなかった アラサー半ば寄りの バチェラー女子。 家業は“たこ焼き屋”。 お好み焼きやうどんも 名物としている浪速の 伝統商売の三代目、 おばあちゃんが戦後に 関西某所で始めました。 そのおばあちゃんと 母親と鈴とで営む 家族経営の店。 商店街の常連さんや家族から 「アンタら、いつになったら  嫁にいく気になるんや?!」 と、言われるくらい 鈴の近所の同年代は 家業手伝いがてら 波風なく暮らして… おりました、が… この夜の奇妙な出来事が キッカケで、何かの拍子に ひょいと…ひょいと… 波風がザワザワと…ザワザワ やってくるように……。
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