親子になれなかったたまごと鶏肉

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ユキト:「だからぁー!『おかあさん!おとうさん!やっとあえたね』ってそういう感動の場面だぞ!一緒に食ってやれよ!」 ヒトシ:「いや、この卵どっちかというと東京で1人暮らししてる若者だろ」 ユキト:「え?まさか……パリピ的な?」 ヒトシ:「スクランブルエッグなんて横文字使っているぐらいだからな。そうとう粋がってるヤツだって」 ユキト:「て、ことは『親父、おふくろ、ちょっとマジ金ねえからぁ、金送ってくれねえ?』的な?」 ヒトシ:「おまえのパリピのイメージ、最低だな」 ユキト:「そうでなきゃ、『パパぁ、今度ともだちとでずにー行くからお金なくてぇ、ちょっとお小遣い多めに欲しいな』的な?」 ヒトシ:「ギャルになっても最低だな。てか、『パパぁ』って、違う意味に聞こえるから。あと金の話から離れろよ」 ユキト:「じゃあさ、どんな卵だったら子どもになるんだよ」
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