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裏街にある唯一の喫茶店 カランテラ。
「ただいまーー!お母さん、ごめん!」
「おー、おかえり」
ポット持ちながら、出迎えたのは店主 瀧川伽哉。
「お店、手伝おうか?」
「いや、大丈夫。試作の味見頼んでいいか?」
「うん!着替えてくる」
「おー」
淡々と交わされる会話。
伽哉のことを『お母さん』と呼ぶ璃空。
その関係は、叔母と姪だ。
訳あって一緒に暮らしている。
そして、もう1人同居している人がいる。
カランカラン。
「ただいま、姐さん」
「おかえり、翼」
洋服に着替えた璃空は、店に出ると。
「璃空、ただいま」
「おかえりなさい、翼兄ちゃん」
遠野木翼。大工業をしている青年。
彼は、元ヤンで裏街でヤンキーグループに所属していた。
帰る家が無いため、高校卒業してからそのままカランテラで居候し始めた。
給料も半分は、カランテラに入れている。
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