第5話 オープンキャンパス

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あれ?この人、どこかで…。 凛は、ふと昔を思い出す。 まだ、高校生だった自分。誰かと話す光景が見えた。 「あの?」 「あ、はい!すみません。そうですね。分かりました。預かる際、ご実家の方には伝えたんですか?すみません、この学科の子達実家に帰れない方が多いから」 「母親の方になら話しましたよ。まあ、驚いてましたけど。『あの子を守ってくれるなら、お願いします』ってね。母親の方は、璃空寄りでしたし。何かと生活費やらなんやら送ってくるんで。生活は、そこそこできてます。というか、璃空、頭良すぎるから逆にここでいいのかって思う」 「え?というと?」 「あまり、成績の話とかしないんですけど。多分学年1位か2位ぐらいだと思う」 「そんなに、頭いいんですか!確かに勿体ない!」 「あとは、あの子次第なんで」 「姪御さんとのご関係は、良好ですね」 苦笑いする。
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