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オープンキャンパスが終わり、大学を出た璃空たち。
「楽しかったか?」
「うん。先輩たちとお話出来たし」
「璃空、私は、お前の進む道を邪魔したりするつもりはないよ。だから、行きたいと言えば行ってもいい」
「うん。この学科に入りたい。自分の能力をどこまでできるかやってみたい」
まだ、他の大学も考えたけど。
やっぱりここに行きたい。
そう感じた。
「学費は、ざっくり言うとこんなもん」
家に戻ると学費一覧を見せてくれた。
「ふーん。特待生で行くんだけど…」
「えっ!」
何となく思っていたが、本当だった。
「璃空、ちなみに聞くが成績どうなってる?」
「あれ?見せなかったっけ?ちょっと待ってて」
部屋から取りに行ったのは、A4ファイルだ。
見せてくれたのは、1年から今までの成績表だった。
「お母さん、見せても素っ気ないし。いつ見せてもいいようにまとめておいたんだ」
「見せて」
「うん」
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