第6話 好きです

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ペンギンショー見たり、イルカやアザラシ、クラゲのアクアリウムもやっていたから全部見た。 来てからずっとはしゃぐ璃空。 休憩も兼ねてランチの時間。 「璃空、疲れてないか?」 「大丈夫。初めて来たから楽しくて」 「初めて?」 「うん」 「璃空、今まで聞いてこなかったけど。家ではどうだったの?」 「うーん。あまり、出かけなかったかな?家にいることが多かったし。本が多かったから読んでいたよ」 能力の発覚も分からないか。 「悪ぃ、変なこと聞いて」 「ううん。いいの。この年齢になったら、パーティーやらなんやら参加させられるから、変な話捨てられて正解かも」 「え?待って、苗字は?」 「言わないでね。伽哉お姉ちゃんにも止められてるから」 「うん」 こっそりと耳元で囁く。 「!?」
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