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一次産業は特に後継者が不足している。
個人が限られた資金で個々に運営していく仕組みが限界にきているのだろう。
ならば企業が経営資源を投入し、統括管理と運営ができれば産業自体を衰退から成長へ転換できるのではないか?
里山プロジェクトと名付けられた風の里フォームの出発点だそうだ。
「まずは、現状把握から始めたんです。事業を継続するために必要なモノやコトが何かは分野や地域、状況によって少しづつ違いますから」
年長者の経験とノウハウは知的財産として活かし、経験のないIT関連は若い世代に任せる。
お互いが得意分野で協力できれば相乗効果は計り知れない。
注意すべきはよくよく議論すること。
議論は相手を尊重するからこそできる。
「一次産業のこれからの発展は世代を超えたチーム作りだと考えています。後はスピード。トライ&エラーを小さく繰り返す事、実証実験ですね。地産地消から食料自給率を上げていく事がこのプロジェクトのコンセプトなんです」
先輩が言っていたことを目の当たりにした気がした。
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